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ケ・ブランリー美術館は建築家ジャン・ヌーベルの才気煥発。かのアラブ世界研究所、ベルリンのギャルリー・ラファイエット、カルティエ現代美術財団、電通本社ビルなどに続く。2年前の6月に開館以来参観者は引きも切らず。パリのエッフェル塔近くで明快な展示環境と建築造型が人気です。
3500点を新しい「編集」と「見せ方」で。アフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカの原始美術品、民具・衣服・装飾品などを地域別にゾーニング。映像、音楽、写真、文字を駆使。月曜以外10時から6時半、木曜は9時半迄。レストランもお勧めです。(2008.7.1 佐藤 昭年)
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信州の高原で5月下旬から咲く紅紫色のトウゴクミツバツツジ。6月中旬開花のシモツケや7月中旬から咲くヤナギランと同じ赤色系です。かつて春、夏、秋に咲く赤、白、黄、紫の花が一斉に咲いた夏は、百花繚乱そのものでした。
高原に咲く花は彩りも鮮やか。植物図鑑でその名を知りたい花はそこかしこです。しかし学術的な図鑑で探すのは容易くない。一方初心者向けに色別分類した簡略な花のガイドブックなどは花名に案外早くたどりつけます。
色がお客の第一位の関心事と看破したのはP・カルダン。追想連想の初夏が到来です。(2008.6.1 佐藤 昭年)
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NHKBSで放映された「ファースト・ジャパニーズ」。パリの若きギャルソン山下哲也さんが登場。贔屓客は来店理由を繊細でスマートなサービスに魅せられて。「カフェ・ド・フロール」のサービスを一目見ようと日本人も増加。
エレガントに登場した遅番の彼と交わした握手は、重いトレイも優雅に扱う働く男の手でサービスを支える手でした。
東京で常用するホテル名入りカフェオレ用カップ・ソーサー。かつて宿からプレゼントされた品をうっかり割ったと悔やむと支配人から再びプレゼント。大きなカップと細やかな気遣いのパリでした。(2008.5.1 佐藤 昭年)
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ユーロショップ2008。LEDメッセージ・スクリーンと変革のマネキン界が、クールとホットな話題です。
LEDはテクノロジーからメッセージメディアに。1962年イリノイ大学のN・ホロニアックによる発明は実用進化。紫外・赤外線を含まぬ光、低電力消費やCO2削減でクール。
会場の華、マネキン数社は会場外に招待客を集めた個展を開催。先行社に猛追するアジアや東欧のマネキン社は、国外からリクルートした熟練クリエーターに創作を依頼。
中国から53社、台湾から20社、香港からは13社とEU加盟後の東欧勢がホット。(2008.4.1 佐藤 昭年)
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桜は未開花のパリから東京・去年の桜をアップロード。昨今、世界の桜シーンのサイトが登場。実現すれば南北半球の朝桜、夕桜、夜桜など花巡りがネットで可能です。かつてこの頁で60年代にエッフェル塔近くで孤高の桜を話題にしましたが、近刊「巴里ノート」講談社刊(村上香住子著)ではパリ南方ソー公園の八重桜を花見スポットとして紹介。そういえばパリ市内にも桜が増えて小さな驚きです。
虚子の句に「咲き満ちてこぼるる花もなかりけり」。高浜虚子「歳時記」三省堂刊には、さらに季節感、情趣あふれる春の句が満開です。(2008.3.1 佐藤 昭年)
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リュクサンブール公園の蜜蜂巣箱です。前出の噴水池から西南方向。152年前養蜂家のアンリ・アルネ氏が開設して今も現役。蜜蜂は公園内のマロニエ、林檎、梨などの密源植物と職住一体。秋に瓶詰め販売する蜂蜜を羽音高く集めます。 蜂蜜、蜂ろう、ロイヤルゼリーは蜜蜂の産物。巣づくりに学んだハニカム構造は建築やデザインの教科書に掲載され形態、軽量、断熱性に優れ航空機部材に応用されます。
甘いハニームーンも結婚後1か月間蜂蜜酒を飲んで祝う古代ドイツのチュートン人の甘い風習に由来。米英でハニ〜は相馴る呼称であります。(2008.2.1 佐藤 昭年)
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パリのカフェです。パリ風に“キャッフェ”では、立ち飲みと店内席とテラス席で同じコーヒーが1物3価。かつて日本の飲食業視察団の1人が立ち飲み価を知り新業態を着想し日本で大コーヒーチェーン店を仕上げた実話もあります。
西洋同様、日本でもカフェ業態は変遷。懐メロのカフエ、フォークの喫茶店、BGM選曲のコーヒーショップ、今時は癒しの場とも。業種がこれほど業態分岐した例は多くない。
曇天のパリ発2時間後にはヴェネチアのサンマルコ広場。1647年創業伊国最古カフェ・フローリアンで陽光のテラス席のエスプレッソも可能。(2008.1.1 佐藤 昭年)
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冬のリュクサンブール公園。噴水は半ば凍てつき水鳥は池の氷上に戸惑うかのように佇んでいます。それでも近隣の住民やパリ大学の学生達は冬の公園をそぞろ歩き。
やがて訪れる花の季節には、公園の西方にある巣箱の住民である蜜蜂も花から花へ密を集めて飛び交います。珍稀な蜂蜜の採取地には中国の天山、欧州のピレネーなどが知られていますが、意外なのは市街地の中にあるリュクサンブール公園やオペラ座の屋上です。そのオペラ座の蜂蜜は著名ブランドのコンフィテュールに話題性を添えてパリとカロリーの甘い誘惑のレシピです。(2007.12.1 佐藤 昭年)
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オー・ノム・ドゥ・ラ・ローズ。バラにまつわるアイテムのリアル店舗と美しく品定めしやすいネットショップ。品ぞろえはバラの花、バラのジャム、砂糖菓子、ロウソク、ポプリ、芳香スプレー、ソープなどバラづくしです。
1991年に1号店をパリ左岸のトゥルノン通り4番地に開店。その後パリ市内から“バラの名において”5カ国に。
ショップも商品プレゼンテーションも人気。散らした花びらはアテンションゲッター。ショッピングサイトは良く設計され、分かりやすく、見やすく、買いやすい。
www.aunomdelarose.fr(2007.11.1 佐藤 昭年)
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岳樺や唐松の黄葉、山紅葉や満天星(どうだんつつじ)の紅葉と常緑の緑葉とが奏でる秋の高原協奏曲。いよいよ日本列島は高地から美しい秋色の前奏曲です。
北米のニュー・イングランド地方の銀杏やポプラの黄葉。それはこの地で誕生したフィルムの黄箱の色のよう。日本生まれの鮮やかな緑箱は、世界中に進出。この2社のフィルム店頭陳列は、店内の主調色を変化させてきました。
フィルムのパッケージは、デジカメの時代に視界から遠ざかりました。しかし黄と緑の箱がつくったコーポレート・カラーは残像の累積です。(2007.10.1 佐藤 昭年)
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マルシェ・ラスパイユは、パリ6区の地下鉄レンヌ駅付近で火曜と金曜の午前7時から午後2時過ぎまでの露天市。開店前の帽子、ボタン、ブローチ、イヤリングなどは出番待ち。鏡はリラックスして横たわり天空を写しています。
帽子といえば「参った! すご〜い!」の“脱帽!”はフランス語「Chapeau !」の直輸入。その帽子、団塊の世代には里山歩き、名所巡りで日除け、防寒を目的に実用の兆し。男子帽久々の復活で帽子のウエブサイトも活況です。
20世紀中葉まで欧米クリスマス・ウインドウはマネキンもお客も帽子を着用でした。(2007.9.1 佐藤 昭年)
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バカンスは島。かつてエーゲ海の島を選んだ村上春樹はその日々を機内誌に掲載。旅行誌はまばゆい純白の建築と紺碧の海で旅情を誘いその色は白と青で国旗色と同じ。
アテネのピレウス港から70キロの洋上、フェリーで3時間半の小さなイドラ島。港の小高い丘を見上げると18,9世紀に建てられた貿易船主の大邸宅と寄り添うような家屋が美しいカラー・トーンで和ませる。
潮の満ち引きのような観光客。古くから美術学生宿泊施設もあり芸術家の島の印象を重ねた。漆喰の壁と小路がキャンバスのように白い。(2007.8.1 佐藤 昭年)
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果実店のプレゼンテーションがフレッシュです。伊勢丹新宿店地下売場、サンフルーツ・ミッドタウン店のショップフロントでは、果実が一際美しく映えています。
レモンの黄、林檎の赤、ブドウの緑に加えてアップルマンゴーの金赤の果皮色。宮崎産「太陽のタマゴ」は今や「時の果物」。美味芳香のアップルマンゴーの食欲を誘う彩度の高さは、東国原知事の登場で更に衆目を集めました。
果皮色は店頭でポイントのアクセント、集積してインパクト。果実生産の場では果皮色の測色計も。いまやその周辺は色めきだっています。(2007.7.1 佐藤昭年)
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デザインに惹かれてバスに乗る。バスはパリ市交通局が運営。そのデザインチームを率いるのが Yo Kaminagai氏。バスと地下鉄、急行郊外列車などの車両、設備、環境をデザインとアメニティの観点でとりまとめている。1958年パリ生まれでジャポネ。この生粋のパリジャンはモダンで洗練されたデザインで L'Observeur du Design も受賞。
パリ市交通局、RATPは1889年の当時も時代の先端を行くアールヌーボーの建築家ギマールに、地下鉄の出入り口のデザインを依頼した。彼等は伝統を継承してパリ市を快適にイメージングしている。(2007.6.1 佐藤 昭年)
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テーブルは舞台、料理は役者、シェフは”兼任監督”、ギャルソンは演出者……。このパリのレストランのウエルカム・プレゼンテーションは、純白のテーブルクロスとナプキン、プレート、そして磨いたグラスとカトラリー。
味覚と視覚と嗅覚をも満たす人気料理は、味わい、色どり、バランス共々時代を写す鏡です。大昔、食卓にお客がナイフを持参した時代、フォークが登場した年代。そして今カロリーをおさえる時勢にフランスでは、ワインよりビールの若者世代が増加。お客を迎えるテーブルでは、さまざまな物語が展開しそうです。(2007/5 .1 佐藤 昭年)
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午前10時22分。喧噪のプラットフォームは活気に満ちている。国内とスイス、ドイツ方面への列車も発着のパリ東駅は155年前に完成。その1852年は左岸に誕生した世界初の百貨店ご存じ「ボン・マルシェ」と同じ年です。
新しいビジネスモデルは、新しいテクノロジーで支えられる。「ボン・マルシェ」という業態は鉄道網の発展により促進。さらに鉄、ガラスを生かした当時最先端の建築技術も新しい業態に採用された。どちらも美しい鉄道駅、先端的小売店として新聞記事やエミール・ゾラの小説の舞台に。IT時代を振り返る時には。(2007/4.1 佐藤 昭年)
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桜の開花が早まりそう。暖冬気味でスイスでは標高2千米以下に雪がない、ロシアでは熊が冬眠を忘れた?とか。
早朝のスイス湖畔の公園。目前が急に明るくなった様な光景に遭遇しました。それは桜の花びらの絨毯。踏まれていない、前夜ひとしきり散り落ちた花びらです。
「……白き花ちらちらと舞いて、一庭須臾に雪を散らす」徳富蘆花『自然と人生』の絵画的描写をおぼろげに思いだしました。でもそれは桜ではなく李の花弁。同著の色彩感溢れる”紅雨霏々、白雪紛々”などの修辞は日本の四季の美しいイメージです。(2007/3.1 佐藤 昭年)
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これは東京荻窪の乾物店。店主手作りの惹句を定価に添えたポップです。この業種業態にふさわしく、あえて縦書きで読ませる工夫は経験の蓄積。立ち止まったお客の視線は縦方向に誘導されて和の商品につながっています。
長年の商いから最適な書字方向を見つけた読みやすい書体と文字配置。視界が煩雑にならぬよう文板は統一。
中国語、朝鮮語、日本語など漢字文化圏で右から左へ行を進める右縦書き。「読む感じ」なら縦書き「眺める感じ」なら横書きという定説そのままに。豊富な品揃えと清潔感ある光景にふさわしい仕事。(2007/2.1 佐藤昭年)
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最近話題のPOP。書店や花店より先行したのがビストロやレストランのメニューボード。清拭したきれいな黒板にカラーチョークで丁寧に書き、描く。「本日のお勧め料理」は書き手のチョーク術発揮と腕の振るいどころです。
食欲を誘う献立と価格が目につき、見やすく、感じよく。料理のイメージまで字体と配色と気配りで伝える。
古いフランス映画で、寒い朝にメニューを見て「肉入りスープ」を注文する。それは「レストラン」という語が気力、体力を回復させるという意味のフランス語から派生したことを実感させるシーン。(2007/1.2 佐藤 昭年)
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花びらでモザイクのような作画。それは小さなピクセルでつくるデジタル画面に似ていますが、こちらは手作業。
インフィオラータは、イタリア語で花のじゅうたん。ローマ近郷のジェンツアーノの町では200年余の伝統。
70年代からそれはイタリア国内、アメリカ、カナダ、やがて日本で神戸、東京、長野などに伝播。東京晴海のトリトン・スクエアは、2001年より現地と交流を行い、今年も11月初旬に開催。なんと14万本のバラの花びらと色砂が、日本の行事、映画や昔話の画題を表現していました。(2006/12.1 佐藤 昭年)
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江戸時代の風情を残す大正時代の「鼻緒製造卸店」再現。ところで鼻緒(はなお)とは草履(ぞうり)や下駄(げた)など履き物に用いられる緒(お)と説明がなくては、外国人や若者には通じにくい。この東京上野にある区立下町風俗博物館では、お店と商品の見せ方が実体験できます。
博物館はデザインを学ぶ学生だけでなく、商業関係の国内外客にも教習と郷愁の場。当時の商家建築、暖簾や帳場格子などが関心事です。店頭の売り方と見せ方は、前回のロンドン最古の傘とステッキ店と同様にMDとVMDの原点を見ます。(2006/11.1 佐藤昭年)
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ニューオックスフォード通りにある創業177年目のロンドン最古の傘とステッキ名店は、現存するビクトリアン様式としても著名。ファサードのレタリングは、板ガラスの裏から書いた時代物。家族経営だからこそ残りました。
お客に似合う傘を見立てる。ステッキ代わりの歩行時に、快適な寸法を得るために、お客の身長と腕の長さに合わせて傘の中棒を地下の作業所で調整してくれます。
古来真っ直ぐだった傘の柄を、ステッキの柄と同じハンドル形に変えた老舗。畳んだ傘の美観を見せる方法は、19世紀初頭そのままの表情です。(2006/10.1 佐藤昭年)
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日本でもパティシエになりたい若者が少なくない。センスが生かせ創意が発揮できる仕事、運が伴えばスター・パティシエも夢でない……と挑戦しています。
フレンチの実力派パティシエが、日本で成功の階段を昇り、パリで気鋭の日本人パティシエが成功を収める。その情報はたちまち東西に伝播して、日本でパリで行列を誘い人気が人気を重ねることになります。
王侯貴族、高級聖職者のケーキは、砂糖の大量生産で事情を一変。美しいかたちと色彩がウインドウを覗く人の理性を溶かしているかのようです。(2006/9.1 佐藤 昭年)
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早朝のセーヌ河畔。これは開店前の古書店の店頭です。恐らく推奨図書を、ショーウインドウのガラスに背表紙をぴたりと寄せて見せる。つい、スリーブアウトだなぁ。
見やすく一覧させる発想に感心。これまで随所で書きましたが、フェイスアウトは、19世紀のイギリスの書店で生まれた概念と方法がアパレル界に転用されたもの。それでは、いま欧米の書店でこの見せ方ををどういうのだろう?
在庫の傾向が店頭でおおよそ分かる、書名が外からくっきり読める便利さは、お客の目でお店を外部から観察して考えついたものでしょう。(2006/8.1 佐藤 昭年)
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カジュアル・アイテムを見せる書き文字。服の作り手の気分と見せ方とメッセージがぴったりです。ガラスに直接書いた商品のディテール説明は、いわば商品に重ねた肉声のディスプレイのようですね。
商品自体がメッセージとなるビジュアルマーチャンダイジング(VMD)に周到なPOP。これはパリの写真ですが、日本では書店やCD、DVD店の通やマニアの販売スタッフによる感想・推薦の手書きPOPがお客の心を捉えています。いまやタイポグラフィの書籍の出版が増加している時代でもあります。(2006.7.1 佐藤昭年)
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パリのグランパレ改修記念の「フランス現代美術アーティスト200人展」と第5回パリ万国博催事「フランス美術100年回顧展」は100年を隔て同じ空間で開催。
「アートのパワー」のアートには、絵画、彫刻などに加えて、ポスター、ブック、雑誌のデザイン、ビデオクリップなども包括。フランスでのデザインの位置づけでした。
展示は100年前の先端技術であったガラスと鉄で設計された自然光の入る天井の下に展開されました。そして意外に軽やかな印象で、新旧コントラストがいわば時間軸の視覚化のようで刺激的でした。(2006/6.4 佐藤 昭年)
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マロニエの花。ご覧になったことはありますか? デジタルカメラRicoh GRD の接写です。今朝、パリのリュクサンブール公園で撮った画像がこれ。
予定の八重桜はマロニエの花に変更。ヨーロッパは春が遅れて開花が見られる。予定は満開のレポートでした。
桜を探していましたら、美しく散った地上の花びらを随所に見ました。その花の絨毯も撮りました。でも。
ふと天を見上げると、意外な発見があったのです。マロニエの花。機能を試したくてぐっと接写をしたら、視界の変化に発見の幸運がありました。(2006/5.7 佐藤 昭年)
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梅、桜、桃。そして今回は花より「桃」のシャーベット。柳生博さんが経営する高原のレストラン「八ヶ岳クラブ」人気メニューです。冷えた厚手の食器に盛られた美しい色のシャーベットには、庭のハーブがプロップス。
その食と空間とサービスは、柳生夫人の細やかなディレクションでなかなかのものです。来客の中には、運が良ければ時おり”登場”する博さんがお目当ての人も散見。そこには小鳥のさえずりと林を吹き抜ける風と木漏れ日と。
中央道が混まなければ、車で東京から2時間あまり。上質で心地よい時間があります。(2006.4.10 佐藤 昭年)
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桜の開花まであとわずか。梅は満開。花便りでは熱海の梅林、水戸の偕楽園、青梅の吉野梅郷など白梅、紅梅、緋梅が美しい光景を伝えています。
小さな五弁花が咲き競うと壮大な色彩の帯のよう。中国原産なのに英語やフランス語では、日本のアプリコット(あんず)と呼んでいます。もっとも渡来は1300年以上前の奈良時代以前だそうですから、そう見なされても…。
1年前このビジュアルノート欄の「桜」のトピックに、各地から反響がありました。今回は桜の季節を直前に、青梅の梅林を一写一筆します。(2006.3.9 佐藤 昭年)
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建設から約80年間、私たちの視界にあった同潤会青山アパート。取り壊されこの2月11日に表参道ヒルズとして竣工して人気です。建築の名作に敬意を表し、建築家の安藤忠雄氏は建物の一部を復元しています。
ここに掲載した古い同潤会青山アパート。視覚記憶、視覚イメージとしてどのくらい残っているのでしょうか。
安藤忠雄氏は若い頃、上京のたび、東京の建築物は都市の輪郭を変えると驚いていました。表参道ヒルズの要所には、彼が1960年代に、欧州で建築の古典と名作を訪ね歩いた思索と成果を見る思いです。(2006.2.23 佐藤昭年)
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ロンドンのハロッズはマネキンの晴れ舞台。そのウインドウの中で、マネキンを撮影する写真家を撮影しました。ガラスを隔てたパントマイムの世界。にわかに動く人を見て驚く通行客の反応は、面白いドラマでした。
シュールレアリストのダリ、デュシャン、ミロ、エルンスト、マン・レイなど16人の作家。マネキンをモチーフにした1938年のパリのボザール画廊で競演しました。たしかに彼らとマネキンは容易に結びつきますね。
アジェの作品も著名。街頭の写り込みとウインドウ内のマネキンとの虚実の世界です。(2006.1.16 佐藤昭年)
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ルーブル美術館「美術館の子供たち」のタイポグラフィは親しみやすいアイキャッチ。そのタイプフェイスはいかにも子供らしい感じです。
美術館、博物館の観客来場促進の活動はますます盛んに。文化活動にとどまらず経済活動のミュージアムショップにも及んでいます。ミュージアムのリアルショップ、ネットのバーチャルショップとも共通して「つくる」「揃える」「見せる」「売る」という小売りのノウハウを活用。
人気のミュージアム・グッズは、百貨店で販売されリテールとノンリテールの交差も。(05.12.30 佐藤昭年)
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観るより撮る? この混雑はあのモナリザの前でした。入館者は前年同期比で17%も増加。加えてデジタルカメラの普及と性能の向上が撮影動機を高めたともいえますね。
モナリザ撮影の人垣と滞留は、入館者の観賞の妨げになるとして今秋9月14日から撮影禁止。モナリザの撮影、モナリザとの2ショットを期待した観光客には落胆です。
米、英、伊、日の順位は、パリ観光振興当局の「上半期の外国人観光客数」。日本人は、俄然トップのアメリカ人の17.2%増には及びませんが、それでも極東からはるばるの4.8%増、なのです。(05.11 佐藤昭年)
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早朝のロンドンで、なつかしいエスプリのショップに出会いました。サンフランシスコで誕生、現在5大陸の40数カ国に延べ40万平方メートルの販売スペースを運営。
商品、プレゼンテーション、グラフィックス、ストアデザインに注力。ビジュアル面のオペレーション・マニュアルは、関係者が注目しました。MDは現代のライフスタイル、エージでなくマインド、リーズナブルな価格です。
「商品プレゼンテーションはビジュアルなサービス」と唱えるエスプリ風のビジュアルが、専門家たちの手で進行するショーウインドウです。(05.10 佐藤昭年)
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およそ100年前、建築家フランツ・ジュルダン、アンリ・ソヴァージュほか熟練の職人たちが建設したサマリテーヌ百貨店。高所のレストランからセーヌ河光景が絶景でした。いまは老朽化防災工事のため休業中。現所有者のルイ・ヴィトン・グループの次なるプランが気になります。
そういえば閉店前に行われた日本の物産展の広告が話題でした。雑貨と和菓子と小皿と箸の取り合わせ。この広告は在仏邦人、知日派仏人も注目。イメージとコミュニケーションのことです。同時に日本人にはなじみ深くない欧文書体使い分けに談論風発でした。(05.9 佐藤昭年)
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ウエブログの普及はフランスでも急上昇。もともと議論好き、自己表現を求める国民性が格好なメディアに出会いました。10代の若者は携帯のブログとメールに夢中です。ラジオ局や新聞社はブログサービスを増強。ポップカルチャー情報、ニュースの閲覧、ブログ利用は増加の一途。
携帯電話の文字によるコミュニケーションとショーウインドウの瞬時なビジュアルメッセージ。これらは、いわばデジタルとアナログのシャワーです。
いずれも大小四角な窓を通じて情報受発信のシーンで、現代の風物詩ですね。(05.8 佐藤昭年)
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視点が転じ視野が変化するロンドンアイ。テームズ河畔に現れた世界最大の観覧車は、デヴィッド・マークスとジュリア・バーフィールドの設計。21世紀記念プロジェクトの1つでしたが人気が継続して撤去されません。
15分で135メートルに昇り西方34kmキロのウィンザー城も一望。25人乗りガラス張りカプセルの視界は360度。
昨今の地上の閉塞感とは別世界。英国航空系列会社の経営で35ポンドのシャンパン付きフライト、375ポンドの貸し切りなども。観覧車の構造は河上で水平状態にして組み立て垂直に立ち上げたそうです。(05.7 佐藤昭年)
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パリで最初のカフェ「プロコープ」。その近くに開店した「スターバックス」は、高速無線インターネットWiFiを備えたビジネスモデルです。その早朝風景をご覧ください。
全世界25,000店を目指す今風カフェは、価格、品質以外のサービスにワイヤレス・ノートパソコン、ポケットPCの利用が可能。旅行客、ビジネス客、若者に人気があります。
「プロコープ」は17世紀に登場、社会的、文化的、政治的に機能しました。そして今風カフェは、パソコン、パスワードでクールな交信。一方伝統のカフでは、熱いエスプレッソを前に白熱のEC憲法論議です。(05.7 佐藤昭年)
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夕暮れの南青山。目を奪うプラダビル。南青山と表参道は海外から専門家が訪れるブランドビルのメッカです。そのプラダビルは、ロンドンのテートモダンで名を馳せたスイスの建築家 J・ヘルツォークとP・ド・ムーロンの設計。
ブランド商品を包むような象徴的表現のストアビル。ビジュアルなブランディング戦略の発露ですね。
高級ブランドは、競って有能な建築家に接近。プラダはロンドンで1940年に建設された発電所を、現代美術のパレスに変身させた見識と技量を持つ建築家を確保。いわば依頼者と設計者の協奏曲となりました。(05.6 佐藤昭年)
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後ろ向きの猫が登場する新潮社版「海辺のカフカ」のカバーデザイン。顔を見たいという投書すら登場する村上春樹サポーターの熱いサイトがあります。そういえば猫について著者自身も、20代にストーブもない暮らしの中で、猫たちとの暖かい交流をどこかで述懐していましたね。
フランスでペットは1600万匹。パリのペットは部屋の中。猫の目のように変わる世間を横目に日がな一日、心地よい室内から外の人達を楽しんでいるかのようです。
アパルトマンに住むこの猫、たくさんのひいき筋に、ささやかな幸せを呼ぶ招き猫です。(05.5 佐藤昭年)
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パリの書店でショーウインドウに並ぶ村上春樹。ハードカバーの立派な装丁で人気が分かる。これほど国境を越えて支持される作家は多くはない。人間に共通する深層の感受性を映し出す文章表現は、時空を超越して共感される。
以前、サリンジャーの「ライ麦畑で……」の新訳で、並はずれた言葉のセンスが示された。翻訳家でもある作者は、著述の際に日本語で書くという意識があるのか。
さてこの装丁を見せる「フェイスアウト」。一瞬にして、書名や作者、内容をコミュニケート。その「海辺のカフカ」はすぐ見つかるでしょう!?(05.4 佐藤昭年)
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北京の次、2012年のオリンピックの誘致に、パリ、ロンドン、マドリード、モスクワ、ニューヨークなどが名乗りあげています。中でもパリは実現すれば88年ぶりとなるだけに熱心。誘致促進のポスター、ステッカー、幟などが、市役所をはじめ街中いたるところで見かけられます。
かつてオリンピックや万国博は、デザインの飛躍に節目となってきました。ビジュアルの核となるのはロゴ。パリでは、フリーハンドの9文字にオリンピックカラーの5色を当てはめ、Sと2の組合せで緑色のハートに見立て。愛を謳うパリ・オリンピックの提唱です。(05.4 佐藤昭年)
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下欄に掲載の「武蔵関公園の富士見池の桜」は予想外の反響がありました。あなたは、お花見はどこへ?の問いかけに、たくさんのご返信ありがとうございました。メールをくださった方々は、それぞれ特別な桜があり、そして美しい添付画像には魅せられました。
そこで私もふたたび桜。ル・コルビュジエのロンシャン教会裏の桜を掲載します。心地よく穏やかな風の吹く晴れた日の桜。美しい教会と魅惑の桜は、いまでも鮮やかな記憶です。ロンシャン教会裏の桜は、いつまでも色あせない思い出の桜の一つです。(05/3佐藤昭年)
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デュッセルドルフで開催された「ユーロショップ2005」の印象は3つのキーワードでした。
まず『ライティングデザイン』では、若い有能なデザイナーの登場に注目。『POSとMD・VMD』は、POSの進化と共にデータをストア・グラフィックス・商品プレゼンテーションと縦横に表現するデザイン集団の台頭。『台湾、中国のパワー』は、出展も参観者も前回より目立って増加。
欧州いずこも「デザイン」という英語が定着。フランスのテレビや保守系新聞のフィガロでさえデザインという外来語を掲げ報道と特集をする時代です。(05/3佐藤昭年)
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パリのホテルで持参のPowerBookでメールチェックをしました。パリは予想外にWiFi(仏ウイフィ、英ワイファイ)が普及。そのホテルでの利用法は、ホテルでWiFiプロバイダーのアクセスカードを購入、被覆を削り出現するパスワードをプロバイダーのサイトの記入欄に入力、Niftyやso-netのURLを記入してHPを表示後に利用しました。
WiFi設置のホテルはネットで検索可能。なおWiFiはマクドナルド、スターバックスほか老舗のカフェでも設置されていることが多くなりました。ノートパソコン持参利用は無料で時間無制限の場合もあります。(05/3佐藤昭年)
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皆さま、やがて2年を迎えるホームページのリニューアルの機会に、改めてご挨拶を申し上げます。まずはホームページにアクセスをいただきありがとうございます。
さて内部ページに移動した「ビジュアル東西南北」には、昨年東京の桜とパリの桜を組み写真で掲載しました。そして早いもので、またもや桜の季節が巡ってきます。
あの時私は、武蔵関公園の富士見池畔で、水面に漂う桜の花を眺めしばしの日本情緒に浸りました。
あなたは今年、どこへお花見に行かれますか。そしてどんな年を送られるのでしょうか。(05/1佐藤 昭年)
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